この記事はこんな人にオススメです。
・リノベーションやマンション購入にあわせてプロジェクターを買いたい
・どんなプロジェクターを選べば良いのかわからない
・ポップインアラジンが気になっている
プロジェクター選びに大事なのは画素数と焦点距離。まずはこの2点はマストでチェックしたいところ。
ステイホームにより家での過ごし方が重要視されるようになり、ますますプロジェクターへの関心が高まっています。この記事では、アナタにぴったりなプロジェクターの選び方をお伝えします。
プロジェクターを買うべき?
映画やドラマ、ゲーム好きでプロジェクターを使いたいと迷っている人には自信をもってオススメします。迷っているアナタは買うべきです!自宅で楽しめる大画面の迫力は何にも変え難いものです。今もプロジェクターで映画を観ながらこの記事を書いています。スターウォーズ最高。
私はよくAmazon Prime使ってます。月500円で他サービスよりも安いんです。https://amzn.to/3te36G7
プロジェクターを買うメリット
大画面で楽しめる
なんといっても、画面が大きい!テレビだと通常予算では50型程度が限度かと思いますが、プロジェクターでは壁やスクリーンさえあれば、100インチも余裕で映せます。壁のサイズさえ許せば200インチも夢じゃない?
単純な話ですが、画面が大きいだけでテンションが上がります。笑
没入感がある
「映像のサイズで楽しみが変わるの?コンテンツは同じじゃん?」と思うかもしれませんが、間違いなくかわります。映像の細部までわかるようになるので、没入感が違います
主観ですが、フルHD以上の画質であれば、画面の荒さが目につくことはありません。
映画館に行かなくても良くなる
家に映画館ができるようなもので、映画館に行く機会が明らかに減りました。
映画館の雰囲気が好きという方もいますが、周りの人の動きが気になって集中できないことも・・・。
家にプロジェクターがあれば好きな飲物や食事をとりながらコンテンツを楽しめます。高い飲み物やポップコーンを食べる必要もありません。
寝室に設置すれば寝っ転がりながら観れますしね。
プロジェクターを買うときに気をつけること
部屋を暗くする必要がある
プロジェクターをしっかり楽しむには、真っ暗な中で映像をつける必要があります。例えばリビングなどでプロジェクターを楽しみたいなら、リビングを真っ暗にする必要があります。その間、キッチンなどで灯りをつけることができないので、けっこう不便です。となると、プロジェクターを使うことにストレスが伴うので、利用頻度が減ります。ということで、リビングへの設置はあまりおすすめしません。かといって、映画用の部屋を用意できる人も少ないと思います。そこで寝室への設置をオススメします。個室で暗くしやすく、寝っ転がったり好きな体勢で楽しめるからです。
周辺機器にもお金がかかる。天井につけるなら工事が必要
プロジェクターは安くなってきていますが、それでも設備を揃えるとそこそこお金がかかる贅沢品です。プロジェクター本体だけではなく、AVアンプやスピーカーも必要です。また天井にプロジェクターをつけたいと思っている方は、コンセントだったりHDMIケーブルだったりの電気工事が必要になります。それこそ、リノベーションや新居を建てようとしている人は検討するタイミングにはピッタリですので、早めに計画を立てると良いでしょう。
例外的に、ポップインアラジンは天井のシーリングライトへ設置するだけでOK!
私もポップインアラジンを導入する目的で寝室にシーリングライトをつけました。照明の役割も果たすので便利です。
より詳しくはコチラの記事もどうぞ。
楽しくて時間が奪われれる。目が疲れる
楽しいので、いくらでも見てしまうー!笑 ということ。時間が溶けます。
それもまた楽しいのですが。。笑
プロジェクターはテレビよりも目に優しく寝る前にも良い、という記載をブログなどで見かけますが、実際に寝る前に観ている身からすると、あくまでテレビとの比較であり、目は疲れます。
適度に楽しみましょう。
家庭用プロジェクターの価格とクオリティ
プロジェクターの価格はピンきりで、安いものだと1万円台、高いものだと100万円を超える機種も。価格と画質・機能は比例します。自宅で映像を楽しむ目的であれば、10万円前後以上から選択することをオススメします。ここでは価格別にざっくりと違いをご紹介します。
1万円~5万円
映像の質が高くない。とりあえず大画面に映してみたい人やモバイルプロジェクターやビジネスプロジェクターがほしい人向け。画質には不満あり。映像などは粗さが目でわかる程度。
10万円前後
家庭用プロジェクターの入門機。フルHD(ブルーレイ程)で楽しみたいならこのくらいの予算は必要。こだわりがなければ十分満足。一昔前の品質が高いプロジェクターを中古で買いたい場合も、10万円程度は予算としてみておきたいところです。高機能なモバイルプロジェクターもこのあたりの予算感になります。
20万円~30万円前後
入門機に比べて映像の品質が高くなる傾向。4Kや色の表現の幅(コントラスト比)が増える、超短焦点かつ高画質である、レンズシフトがある、などなど。機能面でも充実してきます。大抵の方は満足いくものが買えるでしょう。
50万円~
映画鑑賞ルームを作ると決めたら、これくらいあるとベター。LCOSと呼ばれる映写方式もこのくらいの価格から登場、より良い映りが楽しめます。その分プロジェクターのサイズも大きく、重さも10Kgを超えてきます。こだわり派のアナタへ。SONYやJVCがオススメです。
プロジェクターに必要な設備環境
さて、プロジェクターで勘違いされやすいし自分も最初は知らなかったのですが、通常、音は出ません。しかし、最近ではスピーカー付きだったりWi-Fiが付いていたり、多機能なモデルも登場していますね。
プロジェクター本体
映像をうつすために必要です。映写機の役割がメインですが、最近ではスピーカーやAndroidが搭載されている機種も増えてきました。
スピーカー
音を出すために必要です。スピーカーも価格はピンきりですね。主観ですが、3万円~程度あると楽しめます。プロジェクター本体にスピーカーが内蔵されているものであれば、スピーカーはなくても利用できます。ただ、音質はそれなりなケースが多いので、別でスピーカーを用意するほうが良いでしょう。
一方で、スピーカーが付いていると、AVアンプやスピーカーを用意しなくてもいいので、PS4やPS5などのゲーム機を接続するだけでカンタンに楽しめるメリットもあります。
天井埋め込み・吊るし
天井に埋め込む方法と、天井にスピーカーを吊るす方法があります。
いずれも電気工事が必要になります。リノベーションや家を建てる段階から計画すると良いでしょう。
なお、マンションでは天井への埋め込みをすると上階に響く恐れがあります。施工会社さんと相談の上実施するようにしましょう。もしくは最上階の住戸であればその心配も減ると思います。
また、天井への設置で最も注意しなければならないことは、経年劣化による落下事故です。本格的なプロジェクターの重量は数十kgあります。メーカーからの注意喚起もありますので、天井から吊るす場合は数年に1度メンテナンスをするのが良さそうですね。
5.1chや7.1chのスピーカー・サウンドバー
立体的な音響を楽しみたいなら5.1や7.1chスピーカーの設置が良いでしょう。サウンドバーの中でも擬似的に音場を作ってくれる機種があります。ちなみに「.1」はウーハーを指しています。ウーハー(重低音)の音は響きやすいため、特にマンションでの設置や音量は気をつけたいところです。
サウンドバーだと設置がより手軽です。
ウェアラブルスピーカー・ネックスピーカー
個人で楽しむ分にはウェアラブルスピーカーでも十分楽しめます。実際つけてみると想像以上にパワフルで、ちょっとうるさくすら感じます。笑 その割には周りに音が響かないので、個人で楽しむ分には良い選択と言えそうです。
データ再生機器
プレイステーションやSwitchをはじめとするゲーム機器やブルーレイプレイヤーなど、データを再生する機器です。
プロジェクター自体にWi-Fi機能があればなくても利用できます。AVアンプにHDMLケーブルで接続するのが一般的です。最近だとAndroid搭載のモバイルプロジェクターも増えています。
個人的には、HDMI経由でChrome Cast を利用するのが使い勝手が良くて好きです。
AVアンプ
データ再生機器(PS5など)とプロジェクター・スピーカーを仲介します。一般的に、データ再生機器やプロジェクターとHDMIを介して接続します。3万円ほどから。更にくわしくは以下のリンクをどうぞ。
スクリーン(もしくは投影する壁)
プロジェクターの性能を発揮するためには映像を投影される側の質も大事です。いわゆるスクリーンがあると映像がキレイに投影されます。
100インチサイズで映したいなら(縦横比16:9とすると)だいたい横幅220cm×縦幅125cmくらいの投影面積を確保しましょう。
専用スクリーン
数万円で購入可能です。サイズや紙の質で値段がかわります。電動にするかどうかでも。リビングなどでテレビの前に設置したい場合はスクリーン1択です。
特にリビングに設置するなら、電動スクリーンが使い勝手が良いです。
値段はピンキリで2万円程度から10万円オーバーまで。本格的な映像にこだわりたいならば10万円程度の予算を検討しましょう。
壁に投影
ポップインアラジンの登場で、壁への投影が一般的になりつつあります。とはいえ壁の中でも、白く凹凸が少ない壁が好ましいです。実はプロジェクター用の壁紙も存在します。リノベーション時に投影する壁が決まっている場合は、プロジェクター用壁紙を使うのも良さそうです。
また、見た目にこだわらなければテーブルクロスの裏側のツルツルした面もけっこうキレイに映りますので、それを壁に貼ってもキレイに映ります。参考までに。
ちなみに私は賃貸時代は壁にホッチキスでテーブルクロスの裏側のツルツルした面を貼り付けて投影していました。
マンションの購入+リノベーションを行った際に、寝室の壁を一部プロジェクター投影のための壁紙に変更してもらいました。十分満足しています。
また壁だけでなく天井に投影するタイプも登場しています。ただ、天井って意外と照明があったりで大きなサイズを投影しづらいので、それなら壁に投影することを考えたほうが良いのかなと思います。
プロジェクターの選び方/各項目が表すもの
ようやく本題、プロジェクターの選び方です。最適なプロジェクターを選ぶためには選ぶべきポイントを知っておく必要があります。あんまり細かいことを考えずにオススメを知りたい!という方は、記事の後半にオススメ商品をご紹介するので、そちらをご覧くださいませー。
それでは、ココだけは抑えておきたい、主要な項目を解説していきます。
画素数
プロジェクターで映像を映す映像の綺麗さに大きく影響します。
例えばブルーレイを再生して、それをプロジェクターで映しても、プロジェクター側の画素数がDVDレベルであれば、ブルーレイほどの画質は楽しめません。YouTubeやAmazonPrimeなどの動画配信サイトで観ることができる「1080p」はフルHDと同義です。映像として楽しみたいのであれば、フルHD以上の画素数をもつプロジェクターを選びましょう。
- 1280×800 ピクセル:HD・・・DVDと同じ。モバイルプロジェクターによくあるスペック
- 1920×1080 ピクセル:フルHD・・・ブルーレイ。オススメできる解像度
- 3840×2160 ピクセル:ウルトラHD・・・4K。プロジェクターの中でもまだ対応機種が少ない
焦点距離・投射距離
プロジェクターにはそれぞれの機種にあった焦点距離があります。プロジェクターを映す面からプロジェクターまで、どの程度距離が必要かを表すものです。一般的なプロジェクターでは100インチを映すためには約3mほど必要です。この焦点距離がプロジェクターを設置する際の大きなネックとなっていました。この数年で、単焦点距離のプロジェクターが多く登場しているのはこういった弱点をカバーせんとするためです。超単焦点距離のプロジェクターでは100インチを映すのに60cm程度離せばOKという機種も。
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いざ買ってから焦点距離が合わなくて悲しい思いをするのは避けたいところ。今の家の環境や、家づくりやリノベーションにあわせてプロジェクターを導入したい場合、焦点距離を踏まえた計画をするようにしてください。なお、機種によってはズーム機能がついており、その場合の焦点距離には最大・最小とありますので、その間に収まる位置にプロジェクターを設置してください。
HDMI端子
HDMI端子があれば、ゲームやブルーレイプレイヤーなどの外部機器と接続できます。プロジェクターの映像でプレイステーションやSwitchといったゲームを楽しみたい場合は、HDMI接続ができる機種を選ぶようにしてくださいね。AVアンプを接続したい場合も必要になるので、本格的な音響を整えたい場合にもチェックを忘れず。
台形補正・レンズシフト
プロジェクターを投影したいスクリーンや壁の真正面に設置できない場合、台形補正やレンズシフトができる機種を選んでください。ただし、台形補正すると本来の画質よりも落ちたりフレームレート(1秒あたりの表示フレーム数)が落ちるケースもあるので、なるべくなら正面に設置したいところです。
最大輝度(ANSIルーメン)
プロジェクターが投影する映像の明るさを示します。大きいほど明るく映ります。本格的なものであれば1000ルーメンはほしいところ。ポップインアラジン2は700ルーメンとなっており、ギリギリ実用レベルではと睨んでいます。暗いところでの使用が前提ではありますが、4000ルーメンほどあればある程度明るい状況でも見えるレベルで投影されるでしょう。
Wi-Fi / Bluetooth / OS内蔵
映像面ではなく、使い勝手に大きな影響を及ぼします。確認しておくと良いでしょう。
その他
細かいところまでしっかり把握したい方が抑えておくべき点としては、以下項目が挙げられます。
- コントラスト比
- パネルタイプ
- ゲームモードの有無
- 騒音レベル
- 表示画素数
- 天井設置の可否
おすすめ家庭用プロジェクター
最後に、RISOKURAがおすすめする家庭用プロジェクターをご紹介します(随時更新)。
それぞれ、メリット・デメリットを含めて紹介します。良いプロジェクターライフを!
ポップインアラジン2(popIn Aladdin 2)
セール時期の購入がおすすめです |
プロジェクター界の革命児。シーリングライト一体型で手軽に設置!場所も取らない!スピーカーもそこそこ良い!はじめて使う大半の人が満足する出来栄え。ただし、無印やSEは価格は安くても性能面で大きく劣るので、購入する際は間違えないように!また、ゲーム目的で利用したい場合も利用不可。価格は10万円弱。
こんな方に向いています
- 手軽にプロジェクターを使いたい
- 配線など気にしたくない
- 機器を揃えるのが面倒
- シーリングライトをつける部屋がある
- メイン機ほど設備を気にせず利用したい
メリット
- 天井のシーリングに取り付けるだけ!革命的にお手軽
- 天井にコンセントやHDMIケーブルなどの配線や、AVアンプなどが不要
- プロジェクター以外に照明、スピーカー(左右に2基)の機能を持つ
- フルHD画質が気軽に楽しめる
- チューナーを使えばテレビも楽しめる
- 台形補正の調整が簡単
デメリット
- コントラスト比が弱い、高価格帯に比べるとピントの弱さが気になるなど、高級プロジェクターと比較すると映像面で不満も
- スピーカーは低音部分をカットしたような音の鳴り方。最大まで音量を上げると音割れ
- HDMIケーブルが使えない(ただし別売り機器で解決可能)
- 本体内に入っているアプリケーションのみ利用可能(Amazon Prime や Netflixは存在するため大きなデメリットにならない)
Epson dreamio EH-TW7100(ドリーミオ)
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本格派家庭用プロジェクターの入門機、定番中の定番。大半の人が十分に満足できる画質と納得価格のバランスが良い傑作!ホームシアターを作りたいと考えている方へのイチオシ機種。ただし、プロジェクター単体となるため、他に接続したいアンプ・スピーカー・データ再生機器などの用意は忘れずに。HDMI接続ができるので、ゲーム目的で利用したい場合も利用OK。価格は20万円弱。
こんな方に向いています
- プロジェクターでも高画質を愉しみたい
- お気に入りのスピーカーを利用したい
- プロジェクターを利用してゲームプレイしたい
メリット
- 安心の国産メーカー(Epson)
- 4K画質や3D映像を愉しめる
- レンズシフト機能つきで設置場所に融通が効きやすい
- 価格.comのPRODUCT AWARDの金賞。専門的にも高く評価されている
- スピーカーを接続してホームシアター環境を構築できる
- HDMIケーブルが接続できるため、ゲームやPCと遅延なしで接続可能
デメリット
- 先に紹介したポップインアラジンと比較すると価格が高い
- スクリーンサイズを100インチにしたい場合、3m程度の投影距離が必要
- プロジェクター以外に必要な機器が多いので設置に手間がかかる